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【記事】グッドイヤーが表面にセンサーを搭載した自動運転車向けのタイヤを開発

投稿日:2017-03-21 更新日:

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元記事はこちら。

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下グッドイヤー)は、3月19日まで開催された第87回ジュネーブモーターショーにおいて、自動運転向けコンセプトタイヤ3種『Eagle 360 Urban』、『IntelliGrip Urban』、『CityCube』を初公開。併せてコネクテッドタイヤの長期ビジョンを発表した。

Eagle 360 Urban
 
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昨年、グッドイヤーは、球体の形状を持つ未来志向型コンセプトタイヤ『Eagle360』(イーグルサンロクマル)によって、自動運転のニーズを想定した機動性、通信接続性、バイオミミクリーという特徴を持つ独自性の高い未来のタイヤを発表した。『Eagle360 Urban』は、その『Eagle360』にAI技術を搭載し、タイヤに「頭脳」としての機能を付与。バイオニックスキンと呼ばれるタイヤ表面には、センサー技術が搭載され、路面状況や天候気象を感知し、AI技術が指示を促すことによってタイヤトレッド表面が凹凸により変形し、より安全な走行を可能にする。

■走行イメージは動画をチェック

 

IntelliGrip Urban

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『IntelliGrip Urban』は、センサー技術を搭載したトールアンドナロータイヤ。共有型車両が普及した未来都市環境での電気自動運転へのソリューションとして、安全性とエネルギー効率に寄与する。同時に『IntelliGrip Urban』は、高性能なセンサー技術を搭載したコンセプトタイヤでもある。このタイヤは、路面状況や気象状況を察知し、重要な情報を集約して、電気自動車のコンピューターシステムに送り、スピード、ブレーキ、ハンドリング、安定性を最適化できるので、大口ユーザーが車両管理するのも容易となる。次世代の自動車は、IOT技術により他の車両、運転手、歩行者とデータが接続された管理環境下で、走ることになるはずだ。また、トールアンドナロータイヤの形状は、走行距離を向上させ、低い転がり抵抗によりエネルギー効率の向上を達成する。高性能なセンサー技術により、タイヤに関連する損傷を未然に防ぐことも可能だ。

■製品イメージは動画をチェック

 

『CityCube』

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『CityCube』はトヨタが初公開したコンセプトモデル『トヨタi-TRIL』向けに特別仕様に開発した最新のコンセプトタイヤだ。『トヨタi-TRIL』は、3人乗り電動モビリティーのコンセプトモデルで、車体を傾けて曲がるアクティブ・リーン技術を導入している。グッドイヤーの設計者は、設計の際、この技術に触発され、二輪車用タイヤの形状を思い描いたという。その結果、独自性の高い異なる輪郭形状のタイヤをそれぞれフロントとリアに装備するという結論に至った。つまり、トールアンドナロータイヤをフロントに、より幅広の非対称設計形状タイヤをリアに装着したのだ。

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『トヨタi-TRIL』

フロントの傾斜が可能なホイールは、トールアンドナロータイヤへの両方向からの装着が可能。このため安全走行が可能で、より大きなリアタイヤにより水を排出し、グリップ力を強化している。リアタイヤは、コーナリングの安定性に寄与するため、内側が硬く非対称形状を採用。また、サイドウォール部は、独自性の高いプレミアムな外観を実現している。

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『トヨタi-TRIL』

グッドイヤーEMEA OE 製品開発担当ディレクターのデビッド・アンカート氏は、『CityCube』の開発に関して次のようにコメントしている。 「当社は、トヨタ社i-TRIL コンセプトカー向けに革新的なコンセプトタイヤを発表できたことを光栄に存じます。改めて、当社のカーメーカー向けの特別仕様タイヤ開発における専門的知見を確信いたしました。当社は、近未来の都市型モビリティのトレンドや自動運転車、スマートシティなどへの設計ソリューションへ今後も取り組んで参ります」

関連情報

https://www.goodyear.co.jp/

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