Teslaは2016年に約7万6230台の車両を出荷したと発表し、
昨年初めに第4四半期決算報告書で設定した年間予測出荷台数の
8万台には届かなかった。
不足はごくわずかであり、ウォール街の機嫌を損ねた様子はない。
10月に同社は、第3四半期に利益を上げたことを報告し、
年間後期に5万台程度を出荷すると言っていた。
結果的にその予測はやや強気だったが、さほど大きな食い違いではない。
Teslaの株価は約2%下がっている。
「当社の第4四半期出荷台数は、やや低目に出ている。
これは車両が顧客の手に渡り、書類手続きが完了したものだけを
数えているためだ」と同社は発表文に書いている。
そこには微妙な意味合いがある。
目標は下回ったものの、Teslaはこの四半期に
「新しいオートパイロット用ハードウェアへの移行」
という生産上の課題があったことを指摘した。
その結果四半期終盤に向けて生産量が増加した。
さらに同社は、四半期末時点で6450台が配送中にあり、
これはQ1の出荷台数として数えられると付け加えた。
「最終的に取り戻して生産目標を達成できたが、
生産の遅れが四半期出荷台数に影響を及ぼす結果となり、
中でもヨーロッパとアジアへの出荷予定が間に合わなかった。
四半期末までに出荷ペースを回復し加速を試みたが、
全顧客に納車することはできなかった。
2750台が未納として数えられることになり、
これは輸送の最終段階での遅れや、
顧客が車を物理的に受け取れなかったためだ。
全額支払い済みの顧客についても、
Q4の納車台数には数えていない」
この会社はオートパイロット技術を世界に広めることに、
極めて積極的だ。
昨日(米国時間(1/2)Teslaは
Teslaオーナーに配信開始した(まだ全員には届いていない)。
完全自動運転車の開発競争が進む中、
Teslaはこの技術をいち早く消費者の手に届け、
自社製品の主要なセールスポイントにする意志を明確にしている。
Teslaは2016年第4四半期に2万5000台の出荷を目指していた。
結果的に出荷台数は2万2200台で、
うちModel Sが1万2700台、Model Xが9500台だった。
同社によるとQ4の生産台数は2万4882台で、
2016年全体では8万3922台だった。
生産台数と出荷台数には差異があることに加え、
同社が様々な課題に直面する中で、
予測がやや強気すぎたのかもしれない。