ドイツの高級車メーカー、アウディは12月6日、本格的な
車両対インフラストラクチャー(V2I)サービスを、米国ラスベガスで
開始すると発表した。
信号機が赤から緑に変わるタイミングが事前にわかっていたら、
これまで以上にリラックスして、効率的な運転ができるはず。
こんな発想の下、アウディは自動車と都市インフラの接続を試み、
自動運転に向けて重要な一歩を踏み出す。
第一段階として、2016年6月以降に製造され、
「アウディコネクト」を搭載した米国向け『A4』および『Q7』全モデルに、
この機能を搭載。
米国では地方自治体の交通管制センターが、信号機データを
アウディのプロジェクトパートナーである
トラフィックテクノロジーサービシス(TTS)に提供。
TTSはデータを処理して、4G/LTEといった高速インターネットサービス経由で、
リアルタイムでアウディのオンボードコンピュータに、信号機の情報を送信する。
トラフィックライトインフォメーションV2Iコンポーネント初の機能は、
「Time-to-Green」と命名。
アウディバーチャルコクピットまたはヘッドアップディスプレイを介して、
制限速度内で走行した場合、信号が緑になるかどうかを確認できる。
また、信号が緑に変わらない場合は、緑に変わるまでの時間が
カウントダウンされるため、ドライバーはあらかじめアクセルを
緩めてスピードを調整できる。
ヨーロッパのパイロットプロジェクトでは、この信号機情報のおかげで
先を見越した運転ができるようになり、交通の流れに良好な効果を
もたらすことがわかった。
アウディのエレクトロニクス開発責任者、アンドレアス・ライヒ氏は、
「リアルタイムに交通インフラストラクチャーと情報を交換。
ドライバーは自分の運転パターンを道路状況に合わせて、
今まで以上にリラックスし、抑制を効かせた方法で市街地を
通行できるようになる」と述べている。
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