【記事】「4年以内に脳にコンピュータを埋める。他者の概念が直接ダウンロードでき、“テレパシー”が新言語になる」イーロン・マスクが断言!

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いまだそのメカニズムが解明されていない神秘的な非言語コミュニケーションであるテレパシーだが、なんと我々は今後4年以内にも科学的なテレパシー能力を持てるようになるというから驚きだ。この驚愕の近未来を口にしているのはあのイーロン・マスク氏である。

■言葉を必要としない“共感性テレパシー”が4年以内に実現

表情や目くばせ、身振り手振りなどのボディランゲージも有効なコミュケーション手段だが、多少複雑な胸の内を共有するにはやはり多くの場合、言葉が必要になってくるだろう。

いわゆるスピリチュアルや超心理学の観点に立てば、言葉に頼らないコミュニケーション方法があるとされるが、誰もが使えるわけではなく相手側にも左右されるため、極めて不確実なものだろう。

しかし、なんと東京五輪が開催される頃には、望みさえすれば科学的なテレパシー能力が手に入る時代になることを予見している起業家がいる。それはテスラモーターズやスペースXなどのCEOを務めるイーロン・マスク氏だ。ではどのようにして科学的テレパシーが実現するのか?

それは人間の脳にコンピュータチップを埋め込むことだという。まさに脳をネットワークにつなぐことによって科学的テレパシーが可能になるということだ。このデバイスをマスク氏は神経ひも(neural lace)と呼んでいる。“ひも”と形容してはいるものの、ご存知通り現在の技術をもってすればケーブルである必要はなく、無線技術で接続することになる。

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脳内にチップを埋め込み、“ひも”がつながった状態になることで、脳内へ情報をアップロードすることもできれば、思考内容をダウンロードすることもできる。そして“テレパシー”というからには、この神経ひもを通じてやりとりする情報は一般的な言葉による情報ではない。

「思考の中には数多くの概念が湧き出ていますが、(他者に伝えるためには)脳はこの概念をきわめて低いデータレートの言葉に“翻訳”してスピーチしたり、キーボードでタイプしなければなりません。もし我々が(神経ひもをつなぐことで)2つのインターフェイスを持っていれば、概念そのものを言語化することなく他者とダイレクトにやりとりできます」(イーロン・マスク氏)

そしてこのダイレクトに概念のやり取りをするコミュニケーションをマスク氏は共感性テレパシー(consensual telepathy)と名付けている。いわば圧縮データを解凍することなくそのままシェアしてコミュニケーションが可能になるようなものだろう。

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■進化する人工知能(AI)への対抗措置でもある?

それにしても、この共感性テレパシーを可能にする脳へのチップ埋め込みを今後4年以内に実現させるとは、なかなか強気の発言だと思うがいかがだろう。

その豪語の根拠になっているのは、昨年7月にマスク氏が私財を投じてカリフォルニアに創設したグループ会社「Neuralink(ニューラリンク)」の存在だ。

まさにこのNeuralinkが、脳に神経ひもを接続してアクセスする技術を鋭意開発している真っ最中なのだが、意外なことにIT企業ではなく、医療研究企業として登録された会社である。したがって神経ひも技術のそもそもの開発意図は医療目的であり、脳挫傷や脳梗塞、脳腫瘍などによる脳機能低下の回復を図る治療法開発のための研究である。また、各種の知覚障害の方々のコミュニケーションを手助けするものにもなるだろう。

そしてもちろん、4年以内に実現するというチップの埋め込みと神経ひもへの接続も、医療研究における治験として実施されることになる。だがその一方で実はこの研究の背後にはマスク氏の将来への重要な対策が潜んでいるのだった。それは今後ますます進化が加速する人工知能(AI)への対抗措置である。

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以前からマスク氏は進化を遂げる人工知能の脅威に警告を発しているが、近い将来に技術的特異点“シンギュラリティ”を遂げた人工知能に人類が“支配”されてしまわないためにも、人間の知的能力を飛躍的に高める可能性を秘めたこの神経ひも技術は今後、必要不可欠とされてくるということだ。

最初の“治験”は4年以内ということになるが、今後8~10年で望む者は誰でもこの極めて小さいチップを脳に埋め込んで神経ひもによって“接続”された状態になれるという。今日の多くの人がスマホを手放せないように、一度“接続”された体験を味わえばまずもって元に戻ることはできなくなるということだ。そして進化した“神のような”人工知能は必ずしも人類の敵ということではなく、共に栄える“共生関係”を結んで新たな文明が開けてくるということである。

なんとも壮大なSFめいた話になるが、その第一歩はこの4年以内に達成するということのだから目を離すわけにはいかない。


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