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【記事】人工知能が人工知能をプログラムする時代がやってきた

投稿日:

Ai20170122 01

元記事はこちら。

プログラムをプログラムするのは誰か? 

近々、人間ではなく別の人工知能プログラムが

高度な人工知能プログラムを書けるようになるという。

MITのレポートによれば、Google Brain始め機械学習ソフトを

開発している多くの組織でこのことが確認された。

人工知能によって作成された人工知能プログラムの性能が

人間が開発したプロダクトと同等であるか、

場合によっては上回わっていたという。

すると機械学習プログラムを書けるデベロッパーでさえ

失業の危険にさらされるのだろうか?

 早まってはならないが、そういうことではない。

まず現状では人工知能に人間に役立つ機械学習プログラムを

書かせるためには膨大なコンピューター処理能力を必要とする。

Google Brainにおける「人間以上のプログラム」を書かせる実験では

人工知能に画像認識プログラムを書かせるために画像処理能力がある

プロセッサを―なんと!―800台も協調作動させる必要があったという。

これは安くつく話ではない。

しかしこうした手法の優位な点もはっきりしている。

必要なコンピューター・リソースを減少させるための開発も進んでいる。

機械学習の開発を機械まかせにできるとなれば、

この分野における人的資源の不足という問題を根本的に解決できるだろう。

現在スタートアップや大学は少しでも機械学習分野の知識がある人材を

獲得しようと激しく争っている。

また膨大なデータをコンピューターに読み込ませて

パラメーターを調整して機械学習システムを訓練するという

退屈な仕事をコンピューター自身に任せることができるなら、

研究者は人間にとってもっと役立つ、

あるいはもっと重要な分野に集中できる。

AIが別のAIをチューニングすることには別のメリットもある。

現在のAIシステムの学習曲線はかなり急だ。

つまり意味のある結果を得るためには最初に大量のデータを必要とする。

AIによる機械学習の改良が実用化されれば、

当初必要とされるデータ量を大きく減少させることができるかもしれない。

自動運転システムにも影響が大きいだろう。

自動運転車の開発の場合、プロトタイプで延べ100万キロも

走り回ってやっと実用化の入り口にたどり着いたかどうかというのが現状だ。

MITのメディアラボでは他の機械学習ソフトを利用できるソフトの開発を

オープンソースで公開している

将来はあらゆる産業分野でコンピューターによって

人工知能をプログラミングすることが主流となっていくはずだ。

AIの専門家は機械学習システムの構築には人間の努力が

大量に必要であることを指摘するだろう。

それは正しいが、同時にそうした努力の一部分であれ、

機械に肩代わりさせることができれば影響は大きい。

機械学習システムの開発のハードルが大きく下がるはずだ。

自動運転システムを含め、数多くの分野でAIを利用した

プロダクトが市場に出るだろう。

しかし同時にAIの普及が人間の努力を不要にするとか

あらゆる分野で失業を増やすといった不安が

根拠のないものであることも明らかだ。

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