【記事】下着感覚で装着!米国発「ロボットスーツ」 Siriやルンバを生んだ米軍の研究から誕生

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元記事はこちら。

「ロボットスーツ」と聞けば、

全身を覆う仰々しいガンダムのような装置を

思い浮かべるかもしれない。

だが米国シリコンバレーのベンチャー、

「スーパーフレックス」が開発中の製品は、

まるで下着のように着用できるスーツだ。

まだ開発中のため実物は公開されていないが、

繊維を縫い合わせてできており、

軽量で薄くしている。

首から膝のあたりまでつながった

下着のような見た目だ。

この上に通常の衣服を着ることができるという。

高齢者や肉体労働者の需要を見込む

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体の動きを感知するセンサーと、

それに合わせて駆動する極小のモーターが

内蔵されており、

着ているだけで筋肉の動きを助ける。

座っているときは背中を支えて姿勢を正し、

椅子などから起き上がるときや立った状態、

動いているときは背中に加えて

腰や臀部の筋肉を補助する。

主に足腰の弱った高齢者層やリハビリでの需要を見込む。

倉庫や建設現場などでの肉体労働の改善に向けた活用も見据える。

「足腰が不自由な人は杖や歩行器、

車いすといったものを使わなければならない。

ただ器具を使っているのを見られたくない人は多い。

そうした人々に目立たない補助を提供したい」。

スーパーフレックスの創業者でありCEOの

リッチ・マホニー氏は、

スーツの開発目的をこう表現する。

「強調したいのは、これは

(ロボットスーツではなく)パワードクロージングだということ」

(マホニー氏)。

日本語に訳せば「電動衣服」といったところだろうか。

センサーやモーターなど

ウェアラブルデバイスとしての特徴は持ちつつ、

基本的には衣服だととらえて

開発をしているのだという。

実際設計を担当する部署のトップは、

機械系のエンジニアではなく、

テキスタイルやファッションのデザイナーだ。

「まず衣服としてのデザインを考え、

その後に部品を組み込むという進め方だ」

(マホニー氏)。

スーパーフレックスは

米国の研究機関SRIインターナショナルから

2015年に分離独立したばかり。

2016年12月21日には日本のベンチャーキャピタル、

グローバル・ブレインなどの出資により、

960万ドル(約11億円)を調達したことを発表した。

日本でも本格的に事業展開へ

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今後は米国と日本を軸に事業展開を本格化させる。

2017年の前半には日本法人を立ち上げたうえで

「2018年には製品を市場投入したい」と

マホニー氏は意気込む。

目下、日本での事業責任者の採用を

進めているという。

スーパーフレックスの技術開発は、

米軍の研究から始まっている。

米国防総省には最新の軍事技術開発を

担うDARPA(国防高等研究計画局)と

よばれる部局がある。

実はこれまでに、

多くの著名な技術がこのDARPAの

プロジェクトから生まれている。

古くはインターネットがそうだ。

最近では米アップルがiPhoneに

搭載している人工知能「Siri」、

米アイロボットのロボット掃除機

「ルンバ」などがそうだ。

そのDARPAのプロジェクトの一つに、

「ウォーリアー・ウェブ」

(直訳すると、兵士のくもの巣)と

呼ばれるものがあった。

戦場で日々50キログラム近い荷物を背負

兵士の環境を改善すべく、

くもの巣のように繊維を体に張り巡らした

ロボットスーツの開発を目指したプロジェクトだ。

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当時SRIインターナショナルにあった

マホニー氏らのチームは、

このプロジェクトの下で

DARPAの支援を受けながら

軽量なモーターやアクチュエーターの開発を進めていた。

開発を進めながらベンチャーキャピタルの投資家と話をするうちに、

とりわけ高齢者の市場で需要がありそうだとわかってきた。

商用化のための開発に集中するため、

マホニー氏は1年ほど前にSRIを去り、

スーパーフレックスを立ち上げたのだった。

他のDARPA発の技術と同様に、

スーパーフレックスも、

人間を支援するロボットスーツとして

世界のスタンダードになれるか。

今回の増資で、ようやく本格的な挑戦が始まる。

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