オンデマンド配車サービスのUberは、
14日に自動運転タクシーのパイロットテストを
サンフランシスコで開始したばかりだが、
これがすでに物議を醸している。
カリフォルニア州陸運局(DMV)は自動運転車のテスト走行には
許可が必要だと警告している一方、
Uberはその必要はないと主張している。
もっとも、これまで法規制にとらわれずビジネスを
展開してきた同社ならそう考えるだろう。
同社の自動運転車プロジェクト責任者である
アンソニー・レバンドウスキー氏は
「現在の自動運転車の州法に対するDMVの解釈には
謹んで反対します。
特に、サンフランシスコで行う自動運転車のテスト走行に
許可がいることに関しては賛同いたしかねます」と
述べている。
Uberの見解としては、同社の自動運転車は
人間のドライバーが乗車した状態でテストを行うため、
他社でも広く行われているドライバー補助機能のテストと
違いはないというものだ。
一方のカリフォルニア州は、
テクノロジー情報誌『Wired』が報じたところによると、
この問題に関して州司法長官に訴えているというが、
この後の展開は不明だ。
市長は「市は、DMV、州の官職、市の司法当局と協力し、
州法の規制強化を図るあらゆる手段を模索しています」と
声明を出している。
必要とあれば、州は差止め請求や、
Uberの自動運転車の登録を取り消すことも可能だ。
今後の動きに注目したい。