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【記事】羽田空港に「人助けロボット」のオールスターが集合。日本の空港が、世界の最先端を目指す!

投稿日:

Ai20161217 01

元記事はこちら。

有名企業のロボットから、新進気鋭のロボットまで。

Pepperくん、ロボホンHonda UNI-CUB

こんな日本のロボットのスターたちが一堂に

会して行なわれる実証実験が、羽田空港で始まりました!

この「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2016」は、

羽田空港の運営会社が設置した、

Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)主催の実証実験で、

日本の企業から公募によって選出されたロボットたちが参加しています。

募集されたのは
 
掃除ロボット」「移動支援ロボット」「案内ロボット」の3部門で、
合わせて17のロボットたちが選出されました。
今回はこの実証実験に先立ち、羽田空港に集まったロボットたちを
いくつかご紹介します。
 
従業員を手助けする「掃除ロボット」
 
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掃除ロボットからは、窓拭きロボットの「Windowmate」。
言うなれば、窓拭き版ルンバって感じでしょうか。
2台の同じ形をした機械を窓にはさんで設置すると、
後は自動で窓の上を動き回って拭き掃除を行ってくれます。
窓に挟むのには永久磁石が使われており、
電源が切れても2台が離れて落ちてしまうことはないようです。
 
広い空港の移動を助ける「移動支援ロボット」
 
Ai20161217 03

移動支援ロボットからは、台車型のロボット「CarriRo」。

形が台車そのもので、誰でも自然に操作できそうですよね。

 

このロボットの機能は主に2つ。

電動アシストで台車を押し進めるのを支援する機能と、

人を自動で追尾する機能です。

台車の把持部についたレバーで、機能を切り替えることができます。

 

長い通路を歩くときは追尾モード、

周りに人が居たり、列に並んだりするときは電動アシストモード、

そんな使い方もできそうです。

 

利用者の1番近くではたらく「案内ロボット」

案内ロボットは、人に変わってロボットが利用者を案内をしますが、

今回の選出された案内ロボットのなかには

遠隔操作型ロボット」というタイプがありました。

 

これは、インターネットで接続されたロボット使って遠隔で案内するというもの。

例えば、広い空港のなかを歩き回ることが難しい

高齢者身体障害者が案内することもできるようになります。

つまり、さまざまな人が空港で働き続けられる機会を作ることができるのです。

 

今回の実証実験では、2つの遠隔操作型ロボットが選出されました。

 

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1つ目の遠隔操作型ロボットは、ビデオ通話で案内する「Double2」。

このロボットは、離れたところにいる案内者と、

タブレットのカメラを通じてやりとりを行ないます。

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ロボットの足元はタイヤになっており、

案内者の端末から操作して自由に動かすことができます。

ポールの高さも上下させることができるので、

相手の高さに合わせることもできます。

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2つ目の遠隔操作型ロボットは「CAIBA(カイバ)」。

膝上くらいの小さな人型ロボットですが、

これも離れたところにいる案内者が操縦します。

 

案内者は、ヘッドマウントディスプレイを装着し、

両手にコントローラーを持って操作します。

CAIBAの腕の動きは、案内者の腕と連動し、

両目についたカメラから、案内者のヘッドマウントディスプレイに

その場のようすが表示されます。

案内者の分身となって、よりその場に居るのと

近い形で案内することができます。

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案内ロボットには他にも、AIなどを搭載した、

みずから動く「自律型ロボット」が集まりました。

 

ソフトバンクのPepper(画像上・右)や、

9月にも羽田空港で実証実験を行なった

日立製作所のEMIEW3(画像上・中央)、

今年5月に一般向けに販売された

シャープのロボホン(画像下)などが、

この自律型ロボットにあたります。

なおこれら3つのロボットも、今回の実証実験に選出されています。

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同じく自律型のロボットには「MINARAI」という

ロボットも選出されました。

これは、AIを搭載したソフトウェアのロボットで、

ディスプレイに表示して利用します。

 

羽田空港をモチーフにしたキャラクターが、

利用者の質問に答えて案内してくれる、

デジタルサイネージのロボットです。

 

羽田からロボットと人の関わり方を発信

羽田空港でロボットの実証実験を行なう理由としては、
その広さと利用者の多さにあります。
東京の都心から1番近い羽田空港は、
日本で1番利用者が多く、
昨年で7600万人の利用者を突破しました。
 広くて迷いやすく、日本1の利用者をもつ羽田空港は、
まさに人助けをするロボットの力を大いに発揮できる場所であるのです。
 そしてこの実証実験の最終的なねらいは、
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、
こういったロボットたちがフロアを動き回っている羽田空港にすること。
合わせて、羽田空港を運営する日本空港ビルデングの社長、
横田信秋さんはこのように語りました。

 

昨年7600万人だった利用者は、2020年にはさらに増加すると見込まれています。
ロボットができることはロボットに任せる。人が対応したほうがいいサービスは人がする。そうして、ロボットと人間が協力し合うことで、人が行なうサービスの質を高めたりより多くの利用者に対応できるようにして、効率良く業務が行なえるようにしていきたい。
 

ロボットや人工知能がもたらす恩恵は、

単にその便利さだけでなく、

そのテクノロジーと共存した時に生まれる

人間の「価値観」や「可能性」ではないでしょうか?

ロボットと共存することで、

さまざまな人が従事し続けられる環境を作る

人がサービスに注力できる時間を増やす

羽田空港が行なおうとしているこのような取り組みは、

利用者を快適にするだけでなく、

働く人の可能性を高めることでもあると感じます。

 また人助けロボットは、

今後人々の目に触れる機会が多くなるでしょう。

そうなったときに、

今回羽田空港に集まったロボットたちが

「人助けロボット」のアイコンとして活躍できるために、

まずは実証実験を大いに成功させて欲しいところです!

 この「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2016」は、

羽田空港国内線の第2旅客ターミナル 2階出発ロビーの時計台6付近

すでに開催されており、

誰でも実験のようすが見られるようになっています。

時期によっては、

実験を行なっていないロボットもあるようなので、

詳しい情報はHaneda Robotics Labのウェブサイトでご確認下さい。

 

年末、羽田空港から帰省する方は是非、

出発前に訪れてみてはいかがでしょうか!

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