スマートモビリティ推進コンソーシアム
(九州大学、NTTドコモ、DeNA、福岡市)は、
2017年1月より、九州大学のキャンパス内で
自動運転バスの実証実験を開始する。
13日には開始に先立つデモンストレーションが披露された。
実証実験では、歩行者の近くにバスがいる場合、
歩行者のスマートフォンへ通知する機能
(P2X、Pedestrian to everything)を試す。
Wi-Fi Directを利用してデバイスIDをブロードキャストする形。
見通しの悪い交差点でも、道路側設備を経由するマルチホップ通信を使って、
バスの位置情報・ステータス情報をもとに、
歩行者のスマートフォンへ通知する。
また、バス停にビーコンを設置しておき、
バスを待つ乗客を検知することで、
需要にあわせて管制センターから自動運転バスへ指示を出し、
バス停へ向かわせるという「先読みオンデマンド」の検証も進められる。
将来的には、カメラによるバス内乗車数でデータを得て、
30分後のバス停ごとの乗降数をAIで予測し、
効率的な乗合経路を計算するといった仕組みの開発も想定されている。
同コンソーシアムでは2018年度下期にも、
九州大学伊都キャンパスでの自動運転バスの正式サービスの提供、
その後の社会での実現を目指していく。