米Googleが11月15日(現地時間)、同社の翻訳サービスを改善したことを発表。
対象は英語、日本語など全8カ国語だ。
人間の脳の神経回路の仕組みを模したモデル「ニューラルネット」に基づく機械翻訳を導入したことで、
より自然な翻訳ができるようになったといい、
日本でも早速その精度を試してみるユーザーが続出している。
「ニューラルネット」を活用したIT技術はすでに発表されており、
またネット上では、11月になってGoogle翻訳の性能が向上したと話題になっていた。
今回、Googleが導入した「ニューラルネット」に基づく機械翻訳では、
文章のパーツごとではなく、文全体を把握することで、
より正確な訳語の候補を見つけられるようになり、さらに言葉の順番を変えるなど調整することで、
より人の言葉に近い翻訳ができるようになったという。
さらに、自動的に学習し続けるシステムを構築しているため、
ユーザーが使えば使うほど精度が高まっていく。
Twitterでは、
「すごくなったgoogle翻訳すごい、技術文書の翻訳精度めっちゃ上がってる」
「Google翻訳が圧倒的進化を遂げていて驚いた…今までのぶつ切れのクソ翻訳とは格が違う」
「Google翻訳が機械学習でパワーアップしたと聞いて試しにテクニカルドキュメントを翻訳させてみた。。。
また近いうちに幾つかの職業が消えるな」
「最近話題のgoogle翻訳,試しにやってみたら結構な精度だった。
学術研究の英語はもともとシンプルな構造だし,かなりの人数がインプットしているので,
精度が高いのだろう。
特定の分野に偏っている感じなんだろうか」
など、高く評価する声が多数。ただその一方で、
「IBIS2016(※)であった人に『google翻訳すごいね』と言ったら『全然だめ』というので驚き、
よく聞いたら『感情の入った会話文とか使えない』と言われてニーズが全然違うことに気付いた。
そこまで行ったら本当に『日本語話せない外国人と結婚して日本語で愛を語れる』ようになるんだろうなあ」
※「情報論的学習理論ワークショップ」という、機械学習とその関連分野の情報交換を行う場
など、“まだまだ発展途上”という報告もある。
研究・技術系の翻訳は得意だが、感情のこもった会話表現は“学習不足”なのかもしれない。
ちなみに、「Google翻訳の精度上がったおかげで英語の課題がくっそ楽になった」という声もある。
便利になる反面、自ら英語を勉強しようとする時には強い意志が必要になりそうだ…。
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