新薬探し短縮、成功率高め国際競争力
武田薬品工業や富士フイルム、塩野義製薬などは人工知能(AI)を使った新薬開発を進める。
富士通とNECなどIT(情報技術)企業も含め約50社が参加し、
理化学研究所や京都大学と協力して創薬用AIを開発、新薬の候補となる物質を素早く探す。
巨額の開発費が必要で、成功率が2万~3万分の1と低い創薬を効率化し、
激しくなる世界的な新薬開発で競争力を高める。
近く、企業や研究機関による連合が発足する。
国内だけでなく、海外のIT企業や製薬会社も参加する見通し。
3年後をメドにAIによる新薬開発の普及を目指す。
文部科学省は2017年度概算要求に25億円を盛り込んで支援する。
最終的に、総額100億円規模になる見込みだ。